就寝前までの過ごし方が快眠の鍵

リラックスする時間を自分のためにつくる

1日を終えて、仕事や学校から帰宅すると、とたんに緊張から開放されてバタンキュー。といった人も多いのではないでしょうか?食事も適当にすませ、テレビをつけっぱなしでうとうと。こんな日もたまにはリラックス効果があっていいと思いますが、毎日がこれでは安眠、快眠といった生活とは縁遠くなってしまいます。

毎日の生活でいつも楽しくてうれしくて…という人はいません。イライラする日もあれば、腹がたっていられない…という日もあるかもしれません。体の疲れを残したまま布団やベッドに入っても翌朝、爽やかなスタートは切れません。たとえ10分でも5分でもリラックスできる時間をもつことが大切です。テレビやパソコンのモニターにしがみつくのではなくゆったりとした時間を過ごすことがおすすめです。
イヤなことやツライことは明日に持ち込まないことも安眠の大切なポイントです。
就寝は心身をリセットするためのものですから、いったんゼロに戻す気持ちが大切です。ストレス発散に、夜中とことん遊び回るのもよい方法ですが、二日酔いで次の日の仕事に支障がでるようになってしまうと逆効果にもなります。

早く帰宅したくなるような部屋づくり

帰宅時間が遅くなり疲れがたまってしまうとどうしても人間はイライラします。そこで部屋に早く帰りたくなるような部屋づくりもよいでしょう。疲れた後に、散らかった部屋に帰宅するのは、かえって疲れがたまります。
お部屋の片づけ方は、それぞれ自分なりの方法で行えばいいですが、床にモノが散らかるとどうしても落ち着かず、気分が悪くなりますので、同じかたちのかごなどをいくつか用意して衣類や、本、雑誌などをわけて片づけるようにするとだいぶ部屋が片づきます。
床に無造作に積み重ねられていたり、いすにかけてある洋服は、いいものではありません。
部屋をきれいに片づけたらさわやかな香り、好きな香りが漂う部屋もリラックスには効果的です。アロマオイルやお香などもお気に入りの香りのものを使うとよいでしょう。

お気に入りのインテリアグッズも癒しに

部屋をきれいに片づけることが出来たら、きれいな絵やポストカードを飾ったり、思い出の写真を飾ったり、インテリアにも少し気を向けるといろんなアイデアが浮かんできます。
極端に言うと、自分がリラックスできる環境をつくるための手段ですから、「こうしなくてはいけない!」ということは何もありません。自分が心地よくリラックスできるためのアイテムをさがせばいいのです。
カーテンにこだわってみるものよい方法です。日中は、学校や仕事で自分の部屋のカーテンは、締まっている状態をみていることが多いものです。そこで、大柄や目立つ色のカーテンは部屋を狭くみせてしまいます。壁や天井と同系色でドレープの少な目のほうがスッキリするでしょう。

また、灯りは、蛍光灯の全体の照明だけでなくいくつかの照明器具で部分照明にするのも部屋の雰囲気が変わります。低い位置からの灯りはリラックス効果もあります。白熱灯などは、食卓やリビングに、明るく経済的な蛍光灯は、読書や長時間の点灯に利用するとよいでしょう。

朝の時間を有効に使おう

自分の時間を楽しむ

音楽を聴いてみる

早起きした気持ちのいい朝には、テレビはつけず、音楽を楽しんでみませんか?オルゴール音や自然音の優しいサウンド、クラシックの優雅な音など、気分に合わせた音楽をかけて耳を澄ましてみましょう。また、ラジオなら音楽のほかにニュースのチェックもできますね。


外へ出掛けてみる

いつもは足早に通り過ぎている風景の中にも、ゆっくり歩いてみると新しい発見があるかもしれません。朝のすがすがしい空気を吸いながら、散歩してみましょう。きれいな景色やおもしろいモノを見つけたらカメラで撮ってみるのもいいですね。行動範囲を広げたいなら、サイクリングもおすすめ。有酸素運動でダイエットにもなるし、ペダルをこぐ動きは脳を活性化させます。

朝の体操で体を目覚めさせる

ヨガでリラックス&デトックス

無理なく筋肉を鍛えられるというヨガ。本などを参考にしながら、ゆっくり自分のペースで行いましょう。朝食の前に行えばデトックスにもなります。動きやすい服装で、硬いフローリングの上にはエクササイズマットを敷いて行います。好きな音楽をかけたり、お香を焚いたりしてリラックスムードをつくれば、気分が落ち着いて効果も高まります。


〔ヨガの呼吸法〕
呼吸はゆっくりとした複式呼吸です。まずは、肩の力を抜いて、リラックスしながら背筋を伸ばして安座します。手はヒザの前に持っていき、親指と人差し指で軽く円をつくるようにして、ほかの3本の指はそのまま伸ばしておきます。鼻から息を吐いて、お腹から空気を出しきるようにします。続いて、お腹に空気を入れるように鼻から息を吸います。


〔目覚めを促すコブラのポーズ〕
両足を骨盤の幅に開いて床にうつ伏せになり、胸の横に手のひらを置き、息を吐ききります。次に、息を吸いながら、背筋を使ってゆっくりと後ろに反ります。肩が上がらないように肩甲骨を下へ下げるようにします。そのままの姿勢で深呼吸を5回します。そして、息を吐きながら元の姿勢に戻ります。これを3回繰り返します。


頭と体をシャキッとさせる体操

床に座り、肩の力をぬいて両足を伸ばします。次に、足先を両手でにぎり、ヒザを横に開きながら足の先をゆっくり手前に引き寄せます。その姿勢のまま、上体を曲げないように前に倒していき、そこで20秒静止。そして、ゆっくりと元の状態に戻します。これを5回繰り返します。


グーッと背伸びストレッチ

足を肩幅に開いて立ちます。左手首を甲の側から右手で軽く握り、頭上に腕を持ち上げます。全身を引き上げるように伸ばしましょう。次に、ヒザを少しゆるめて上体を右にゆっくりと曲げたら、元の姿勢に戻ります。反対側も同様に、右手首を左手で握り伸びたら、上体を左にゆっくり曲げます。

朝から脳を使おう 勉強や仕事がはかどる

朝は一日のうちでいちばん頭がスッキリしていて効率が上がる時間なので、勉強や仕事をするにはピッタリ!朝だとその日の予定変更の可能性も少なくて自分の時間をきちんと確保できるので、朝時間を上手に使いましょう。

勉強も仕事もはかどるのは朝。夜のうちに脳の中の情報が整理されていて、活動を待っている状態です。だから目覚めてすぐ始めるというのはとても良いこと。集中力がないという人にこそ、このやり方がオススメなのです。ただ、ずっと集中し続けることは難しいので、行き詰まったときには別のレポートにとりかかる、メールのチェックをするなど、他のことをして脳の働きを高めましょう。

脳を目覚めさせるには、エネルギーの源となる食事をしっかり摂ることが大切。また、脳を使うとき糖分が多く必要とされるので、チョコレートなど甘いものを摂るのも効果的です。甘いものを食べるとドーパミンという物質が分泌されるのですが、一度ドーパミンが出るとその作用はすぐに低下しないで、ゆっくりと戻っていくのです。

急に残業になったりつき合いが入ったりなど、仕事の後は勉強したくてもなかなか時間がとれないこともあるでしょう。夜まとまった時間を確保するためにも、朝型になるのが良いですね。

休日の朝の過ごし方

仕事や学校がお休みの日、なんとなくダラダラと過ごしている人、いませんか?時間がたっぷりとある休日を有意義に過ごすために、朝をしっかり活用しましょう。
仕事に出掛けるための早起きと休日の一日を楽しむための早起きとは質が違ってきます。休みの日ぐらいグッスリ寝ていたいという人もいるかもしれませんが、早起きして一日を満喫したほうが、かえって疲れがとれます。また明日から頑張ろうという気持ちになるためにも、朝から活動的にリフレッシュしてみては?
たとえば、ホテルでゆったり朝食を摂ったり、フリーマーケットや朝市をのぞいてみたり、静かな美術館を巡るのも良いですね。

たまには朝寝坊も良し

いつも早起きをして頑張っている自分を、たまには甘やかしてあげて朝寝坊する。そんな時だって必要かもしれないですね。ゆっくり起きてきたらブランチを楽しんで、午後から行動を開始しましょう。
また、朝寝坊するなら日曜よりも土曜のほうが良いです。それは、平日の起床時刻より2時間以上遅くなると睡眠と目覚めのリズムが狂ってしまうので、日曜の夜にうまく寝つけず月曜の朝起きるのがつらくなるからです。日曜は、できればいつもどおりの時間に起きましょう。

朝の身支度テクニック

朝の入浴で元気な1日のはじまり

朝のお風呂は熱めで

お風呂やシャワーで体も心もスッキリ。リフレッシュして元気に1日を始めましょう。朝お風呂に入るという人には、熱めのお湯が効果的です。夜はリラックスして快眠を得るためにぬるめのお風呂がオススメですが、朝は逆です。温度はどれくらいかというと、40~42℃くらい。だるさや前の日の疲れが残っているようなときには、このような高温浴をしましょう。自律神経の交感神経が刺激されて、気力がわいてきます。ただし、睡眠中に汗をかき起床した時には体が水分不足になっていますから、起き抜けにお風呂に入るには、その点に注意が必要です。入浴前にはコップ1杯の水を飲んで水分補給をしましょう。

精油(エッセンシャルオイル)をお湯に何滴か垂らして芳香浴をするのもオススメ。入る直前になってオイルを垂らすのがポイントです。アロマの香りで気持ちよく、気分をスッキリさせてくれて疲労回復効果もあるローズマリーがいいですね。

シャワーでリフレッシュ

あまり時間がない日の朝は、湯船につからなくてもシャワーを浴びるだけでリフレッシュ効果があります。お湯の温度はやはり熱めがよくて、熱めのお湯を浴びることで血の巡りが良くなり、脳の働きが活発になって眠気が解消されシャキッとします。

そこで、効果が高まるシャワーの浴び方をご紹介。
シャワーの水圧でリンパ液の流れを良くするマッサージです。この場合は、お湯の温度は39℃くらいのぬるめで。腕は指先から肩のほうへ、脚はつま先から太もものほうへと、体の末端から中心に向かってゆっくりとシャワーをあてていきます。眠っている間にリンパの流れが悪くなるので、それをスムーズにして体を目覚めさせます。肩や背中のコリが改善されて、体が軽くなるでしょう。

遅刻しちゃいそうな朝の身支度テク

寝坊して時間がなくて会社に遅刻しそう!毎日の生活の中ではそんな朝もありますよね。
『顔を洗って、メイクして、髪も直さなきゃ・・・ でも間に合わない!』
では、そういうとき最低なにをしておけばよいでしょう。忙しいけどきちんとしておきたいスキンケアやヘアメイクのポイントは?
次のスリーステップで、時間短縮身支度のできあがり!


ステップ1 スキンケアはシンプルに

洗顔料を使うのは1日に1度でじゅうぶん。洗いすぎると肌の抵抗力が落ちてしまうという説もあります。それなら時間のない日には、ぬるま湯での洗顔だけ、と割り切るのもひとつです。
化粧水→美容液→乳液→化粧ベースとひとつずつ手順を踏むのは時間がかかるものです。そんなときはひとつにまとまっているものが便利ですから、いざという時のためにぜひ用意しておきたいものです。


ステップ2 手抜きに見えないポイントをおさえる

肌と眉がきちんとメイクしてあれば、とりあえずは全体にきちんとした印象になります。簡単なメイクほどベースはしっかりとしておきましょう。ファンデーションは軽めにして、眉はブラシを使い仕上げにぼかします。


ステップ3 寝ぐせ直しには霧吹きを

寝ぐせのついてしまった髪をなんとか形にしたい・・・。
そんな寝ぐせ直しのポイントになるのは、髪をじゅうぶん湿らせることです。霧吹きを使えば効率が良いので、思い切ってたっぷり濡らしましょう。

5分でできる朝のスキンケアとメイク

1分でも惜しい朝の忙しい時間。ナチュラルだけど手は抜いていないメイク。乾燥や血行の悪さなどの悩みも解決しちゃう、早くてかわいく仕上げる方法の紹介です。手早くメイクするには道具を選ぶのも大切です。自分の使いやすいものを探しましょう。

〔スキンケア、ベース・カバー〕
基礎化粧品は手のひらで温めてから肌にのせることで、浸透するのが早くなります。もし手が冷えていたら、ぬるま湯で温めておくと良いです。カバーについてはリキッドよりも固めの繰り出しタイプのコンシーラーを使うと気になる部分をすばやくカバーできます。

〔ファンデーション、アイブロウ〕
ファンデーションは顔全体に塗る必要はありません。Tゾーンや頬など、テカリや毛穴が気になるところを押さえればOK。境目が気になるパウダータイプではなく、リキッドタイプやエマルジョンタイプを使いましょう。アイブロウでは、ペンシルとパウダー両方を使うと時間が掛かります。すばやく仕上げるには、ペンシルタイプだけど塗るとパウダーのようになるものがオススメです。

〔アイシャドウ、マスカラ〕
アイシャドウは薬指をうまく使い、まぶたの形を確認しながらのせていけば、失敗が少なくて済みます。マスカラは片目ずつビューラーをしてからすぐにつけると仕上がりが早くできます。細いスクリュータイプのマスカラを、まつげの根もとを押し込むようにしてつけると、まつげを上向きにキープします。

〔チーク、リップ〕
チークはなるべく狭い範囲に塗って、輪郭を指でぼかすときれいに仕上がります。唇の血色が良くない場合は、口角の下にコンシーラーを塗ってカバーします。そして赤みのあるリップクリームを仕上げにのせれば、保湿になるしグロスの代わりにもなります。

洋服選びは自分らしく!

「今日は何を着ていこうかな」と迷っているうちに、もう遅刻しそうな時間になっちゃうこと、ありませんか?朝はなにかと忙しいので、そういうときのために前もって服の組み合わせを考えておいたり、自分なりにテーマを決めて順番にハンガーに掛けておくといいですね。休日ゆっくり時間があるときにでも、いろいろコーディネートを試してみましょう。


自分に似合う色をみつけよう

クローゼットの中の服の色が白や黒、グレーと無難な色ばかりになっていませんか?着回し、コーディネートについてはさておき、自分らしいカラーをみつけましょう。普段は着ないような色でも、本当は自分に似合う色かもしれませんよ。


気分に合った色を探そう

その日の出来事や気分、体調、着た服の色を記録しておく「色彩日記」をつけてみませんか?元気なときはどんな色を好み、調子が良くないときはどんな色を好むのか、一ヶ月くらい続けるとその傾向がみえてきます。アクティブに動きたい日、リラックスして過ごしたい日に着る自分のカラーが自覚できるようになります。