眠りの中盤に分泌されるメラトニン

眠りの中盤を充実させるメラトニンは、光によって分泌量が決まります。メラトニンは、睡眠のリズムをつくる役割を担い、光を感知すると分泌が減り、暗くなると分泌が増える特徴があります。

メラトニンは、朝減って夜増えるというリズムをもっているので、朝は強い光を見てメラトニンをしっかり減らし、夜はなるべく暗くすることが大切です。

夜中に光を浴びると、増えるはずのメラトニンが急激に減ってしまいます。では、メラトニンが減ってしまうと、どのような影響がでるのでしょうか。

メラトニンは、1980年代以降に強い抗酸化作用があることが明らかになり、老化、炎症、動脈硬化、がんなどの疾患を抑制する物質として注目をされています。メメラトニンがなぜ疾患を抑制すると考えられているのかを、もう少し詳しく見てみましょう。

活性酸素という言葉をご存知でしょうか。私たちの体の中の分子は、通常偶数の電子を持っていますが、これが奇数の電子しか持たないのが活性酸素です。

活性酸素は安定を得るために他の分子から電子を奪います。すると電子を奪われた分子は、また別の分子から電子を奪います。このように、正常な分子から電子が奪われることを「酸化」と呼び、電子をとってくることを「還元」と呼びます。

活性酸素によって「酸化」された分子は破壊されます。これが積み重なると、細胞膜が壊れたり、DNAが損傷されてしまうことから、活性酸素は、老化や疾患を引き起こすと考えられています。

抗酸化作用とは、この活性酸素による「酸化」を防ぐ作用です。メラトニンは、抗酸化物質の中でも最も強力な物質です。

電気をつけたまま眠ってしまった朝は、肌が荒れて体もだるくなります。夜の照明によって、メラトニンが減ってしまい「酸化」が促進されてしまったのです。

夜のメラトニンがたっぷり増えることは、昼間に受けた体の中のダメージを回復し「スッキリ」目覚めることにつながります。

生活が不規則になってしまう方は、起床したら強い光を見て、眠る前にはできるだけ暗くするというように、ご自分で朝と夜をつくれば、余計な疲れが出てしまうことを防げます。