同じ場所で寝せる
子供は疲れてさえいればぐっすり眠り、途中で起きることはほとんどありません。ただ、入眠儀式みたいなものをもつ子もいて、お気に入りの毛布やぬいぐるみがないと寝つかなかったりすることもあります。それがないと眠りにつくまでにグズるわ
けですが、親が抱いてやったり、親のそばで居間のソファにうずくまったまま寝させたりするのはやめたほうがよいでしょう。眠りにつくという覚悟のためにも、かならず自分のベッドで、という習慣化が、入眠の儀式として最低限必要なことです。
ぬいぐるみも、よだれで汚れてしまっているタオルケットも、そのために必要なものなら仕方がないと諦めましょう。
添い寝が必要な場合も
寝つきの悪い子をもつ親は、あれこれ頭を悩ませます。夜更かしグセが抜けず、なかなか寝てくれないなどというのは、親のしっけの問題もありそうだが、ベッドに入ってもなかなか寝つかないとき、いちばんいいのは添い寝です。親がそばにいてくれる安心感があるからで、子守歌やお話を語って聞かせるなどのおまけがあれば、なお入眠効果がアップします。面倒がらずに、ちょっとだけそばにいてあげる習慣をつけると、やがて入眠の儀式として、添い寝するだけですぐ寝つくようになります。
添い寝の時のポイント
子供に添い寝をするとき、「ねんねよ~♪」などといいながら、トントンと体をやさしくたたくのがふつうです。また、ゆったりした子守歌のメロディーに合わせてたたくこともあります。これらは、機械的に刻まれるリズムが入眠への効果をもたらすからです、それでも寝つきの悪い子には、とっておきの方法があります。ほんとうに手を使う手当てです。子供の首筋に両手を軽く押し当て、数分間じっと押さえておきます。子供はあおむけに寝かせておくのがいいでしょう。手の働きで頸椎あたりの血行がよくなり、体がほかほかと温かくなって眠りにつきやすい状態になるからためです。