ちょっとした生活習慣で目覚めのいい朝を迎えるきっかけになる

しんどくてもパッと起きてしまったほうが気分はいい

現代のように睡眠時間がどんどん短縮されていると、自然に目が覚めるというより、目覚まし時計で無理やり起こされる人のほうが多いかもしれません。

さっき寝たと思ったら、もう朝か?と、愚痴りたくなると思いますが、とにかくバッと起きてしまうことが大切です。
睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠が1セットとなり、約90分の周期でひと晩のうちに何度か繰り返されるのです。この周期は1度目が覚めてしまうと、また最初の浅い睡眠から始まります。ですから、一度、覚めてまた少し眠っても、うとうとするだけで、かえって寝起きが悪くなってしまいます。つまり、二度寝をするくらいなら、多少つらくてもバッと起きたほうが気分は爽快です。

「朝に弱い」という人ではなくても、全員が本当に気持ちよく目覚めているわけではありません。前の晩、寝るのが遅ければ、もう少し寝ていたいと思うはずです。ただ、朝起きるというのも訓練で、そのつらさを振り切るのに慣れてしまえば、起きてからはそれほどつらくはなくなります。
朝、目覚めたらバッと起きて、いつもならうだうだと二度寝をしていた時間にコーヒーでも飲んだほうが、快適な1日を過ごせるでしょう。

朝の太陽光は最良の目覚まし時計になる

人間は、もともと陽が昇ると目覚め、陽が沈むと眠っていたわけですから、太陽の光を感じると「起きる時間」だと認識するセンサーを持っているのです。
試しに、目覚まし時計が鳴ったら、這ってでも、すぐに雨戸やカーテンを開け、日の光を浴びてみてください。まぶしさを感じると同時に、どんどん眠気が飛んでいくはずです。
そんなことぐらいでは起きられない、太陽が照っている下でもぐうぐうと眠れいやるという人もいるかもしれません。しかし、その眠りは浅く、決して疲れを癒すものではないのです。

横になって日を閉じてはいるけれど、意識が半分はあるのではないでしょうか。こうした眠りを続けていては、起きてからの気分がかえって悪いものです。わたしたちの体は、光によって「朝が来た」と認識します。

25時間でまわっている人の体内時計の一時間のずれを元に戻せるのも、光によって朝が来たことを認知できるからです。睡眠障害の治療法に、ある一定の時間、光をあてるという方法があるほど、朝の光には、目を覚まさせる力があります。

体温を下げると目が覚めやすい

体内時計は、睡眠と覚醒だけではなく、排泄、血圧、ホルモン、体温などのリズムもつかさどっているといます。なかでも、体温の変化は眠りと深い関係にあります。体温は明け方の、目の覚める少し前に最低になり、それから少しずつ上がり始めます。起きて活動を始めると、それに従ってどんどん上昇し、夜になるとピークを迎え、下がり出したころにちょうど眠気がやってくるというサイクルになっています。

それならば、体温を上げれば起きられるのではないかと考える人もいるでしょう。かといって、電気毛布などで体をあたためると、体温は上がりにくくなります。むしろ、ふとんを1枚減らしたほうが、寒さを感じた体が体温を上げて調節しようと動き始めます。

冬の寒い朝は、あたたかいふとんの中から出たくないものです。ですが、思い切って出てしまえば、下がった体温が上がり始めて目も覚めます。朝、日を覚ましたならば、電気毛布のスイッチを切ったり、上掛けのふとんを1枚減らすなどして、体温を下げれば目も覚めやすくなります。
目が覚めたらふとんをはねのけて、窓を思い切り開けて空気を入れ換えるようにすれば、なおさら効果があるでしょう。

朝のシャワーは自律神経の切り替えにおすすめ

今では「朝シャン」も一般的になりましたが、朝のシャワーは目を覚ますのにうってつけです。それも、熱いシャワーをバッと浴びるのがいちばんです。熱いお湯に打たれれば、眠り続けるわけにはいきません。熱いシャワーを浴びたあとは、肌が赤くなります。
これは、血行がよくなったということです。浴室の外に出ると、体から湯気が出ているのがわかります。熱いシャワーで急激に上がった体温を調節しょうとしているのです。

同時に、体のバランスを保つために、交感神経も活発に動き出します。そうやって、神経も活動の行動態勢に入るわけです。熱くて強烈なシャワーは肌を刺激し、神経に刺激を与えます。これにより、どんどん脳に指令が送られ、しだいに頭がすっきりしてくるのです。

また、眠っているあいだに多量の汗をかきますから、シャワーを浴びれば体もすっきりと快適になるわけです。さらに、水には不思議な効果があるようです。精神的にすっきりするだけでなく、「さあ、1日がはじまる!」という前向きな気分になるのではないでしょうか。

朝食は目覚めを促進

朝起きられない人は、ぎりぎりの時間まで寝ていますから、ほとんどの人が朝食抜きで会社や学校に向かわなければなりません。当然、昼までお腹は空っぽのままです。

朝食を抜いた人と朝食を食べた人とでは、さまざまなところに違いが出ます。まず、午前中の頭のすっきり感が違います。きちんと朝食を食べることで、脳や胃腸の目覚めが促進されるのです。
次に、朝食をとると便意を催します。眠っているあいだ休んでいた胃腸が、目覚めて動き出したのです。トイレに行ったか行かないかでも、1日の快適度は大きく変わります。

そして、朝食抜きを続けると、必然的に便秘を招いてしまいます。そのうえ、朝食を抜くということは、食事の時間がどんどん先送りされてしまうのですから、夕方、あるいは夜中にたくさん食べることになり、胃腸に負担をかけるので快適な眠りがじゃまされることになります。

つまり、朝食を抜くことは、食事だけでなく、目覚めもトイレも先送りになり、眠りにも影響を与え、一回転してまた目覚めに影響を与えるのです。逆に考えれば、おいしい朝食をとれば、目覚めもよく、一日の快適なスタートが切れるわけです。眠っているあいだは何も食べていないのですから、栄養を補給する意味においても、朝食の効果は大きいといえます。

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