安眠のための下着選び

パンツのゴムがきついのは×

睡眠に必要なリラックスは、精神面ばかりのことではありません。身体も、日中の締めつける衣服から解放して、ゆったりさせてやらねばならないのですが、そのために着心地のいい寝間着を選ぶだけでは、100%と言えません。下着のパンツのゴムが腰回りを締めつけていることも、体にとっては大きなストレスになっているのです。パンツを脱いで寝てみると、意外に熟睡できることがわかります。
また、パンツのゴムだけでなく補整下着のように、体のラインを整えるものを、すこしでも長く身につけていれば、よりスタイルがよくなりそう? と寝るときもつけたまま、なんていうのは論外です。肉体の解放が心の解放にもつながって、安眠のきっかけになるのですから、ごくふつうのブラジャーやガードルも、もちろんはずして寝たほうがいいでしょう。

靴下もNG

冷え性の女性などでよくみられるのが、ソックスをはいたまま眠る人です。たしかに足先が冷たいと、眠りにつきにくいのもわかります。末梢血管の血流がよくないからですが、眠ってしまえば副交感神経の働きで血管が広がってこれは解消されます。
ソックスをはいて眠ると、睡眠中の体温調節が問題となってしまいます。ソックスをはいたままでは、足の裏の発汗作用が高まり、熱をもってくるようになります。ソックスによって、熱の逃げ場所がなく、体温調節ができなくなって体に汗をかき、かえって疲労感を高めたりするのでソックスは脱ぎましょう。かわりに、足の太い血管だけを温めてくれるレッグウォーマーがおすすめです。

靴下がないと眠れないという人は?

「頭寒足熱」は安眠のための基本中の基本です。冬場に冷えて眠れないからと、とくに女性の中には靴下をはいたまま寝る人が多いのですが、これは避けたほうがよいことは、すでに書いたとおりです。しかし、どうしてもソックスをはいて寝たいというなら、五本指ソックスをはいて寝るのがおすすめです。もともとはフットケア用のソックスですが、適度に汗を吸い取ってくれるので気持ちがいいのです。綿素材ならさらに肌触りもよく、吸湿性もアップします。

子供の腹巻きはNG

子供の寝冷えが心配だからと、夏でも腹巻をさせて子供を寝かせている人もいます。しかし、子供は汗をかきやすいのに、腹巻きでしめつけると通気性は悪くなり、汗を発散させることができなくなります。そのために、かえって体のほかの部分が冷えてしまったり、暑くて布団を蹴飛ばしてしまうこともあります。子供は寝間着さえちゃんと着ていれば、腹巻きはしないほうがいいでしょう。

パジャマの注意点

ジャージはダメ!

ジャージは、家の中でごろごろしている普段着にもよく、ちょっと近所までタバコを買いにいくのにも恥ずかしくないウェアとして、とても便利です。寝間着にしている人も多いことでしょう。ただ、ジャージはあくまでスポーツウェアであって、運動に耐える丈夫さが取り柄です。そのため厚地でつくられているので、寝間着には適しません。
運動するときラクなことと、寝具の中でラクに動けることとは、むしろ相反するものです。

寝間着はまめな洗濯が大切

着心地がいい寝間着の条件は、運動性と吸湿性です。この2つの条件を満たしていても、1週間も同じ寝間着で寝ていたのでは、いい眠りは得られません。汗を吸って汚れた寝間着では、健康面にもよくないので、かならずこまめに洗濯をしたいところです。とくに、汗の多い夏場は、洗濯が面倒でも毎日着替えるのがよいでしょう。

寝間着のサイズも大切

人間は寝ているあいだも寝返りを打つなどで、相当の運動量になります。そのとき、動きを束縛するような寝間着では、いいものとはいえません。
袖ぐりなどがゆったりした、体の動きをさまたげないものがよいでしょう。しかし大きすぎたり長すぎたりで、裾がめくれて体にまとわりつくようなものでは困ってしまいます。
立体裁断などで、人間の体のまるみを考慮したものを選びましょう。

材質も大事

寝間着選びでは、動きのラクなゆったりしたものを優先して選びますが、そのとき、もう1つ忘れてはいけないことがあります。
それは材質です。一晩にかく汗をちゃんと吸収してくれるものとなると、やはりコットン(綿)がいちばん。肌触りが柔らかく着心地のよいものを選びましょう。

赤ちゃんの寝間着は?

赤ちゃんは、大人ほど体温調節を容易に行えません。そこで、寒さ・暑さにきちんと対応するために、すぐに何かを羽織らせたり、脱がせたりと、親が気をつかってやらなければなりません。
それは、就寝中も同じです。ふだん1人で寝かせているときに着せる寝間着で、そのまま親といっしょに寝てはいけません。親の体温で布団の中は温まり、ふだんより暑くなって、赤ちゃんの体温が上がってしまうためです。
それを考慮して、赤ちゃんといっしょに寝るときは、ふだんより薄着にさせましょう。

毛布、マットレスの扱いのポイント

清潔さが大切

じかに体に触れる毛布は、汚さないようカバーでくるむと、せっかくの温かい肌ざわりがなくなってしまいます。かといって、直接かければ汚れてしまいます。清潔に使うにはこまめな洗濯が必要ですが、自宅で洗うと乾くのに時間がかかります。
そこで、上手な干し方を紹介します。対角線で二つ折りにし、その部分を竿にかければ、竿から下がる部分が三角になり、水が一点に集中して落ちやすくなり、早く乾きます。毛布を干す時期は、秋~冬の間になることから少し工夫が必要です。

電気毛布はあまりおすすめできない

冬の寝具を温めるのに電気毛布や電気敷布は便利ですが、あまり頼りすぎるのはおすすめできません。安眠の条件は「頭寒足熱」で、冷える足先だけちょっと温めてやれば、自分の体温で布団はすぐに温まります。電気アンカでもいいですが、これだと熱くはないので当て続けて低温火傷の心配があります。末梢血管の血行を促して温かくする足熱にいちばんいいのは「湯たんぽ」。いちいちお湯を入れるのが面倒という人には、電子レンジで何度でも温めて使える優れものも市販されています。
足元あったか快適快眠グッズ一覧はこちらで紹介されています。

ベッドパッドも洗う

ベッドのマットの上に置き、人間が眠っているあいだにかく汗を吸い取ってくれるのが専用のパッドです。マットの傷みを防ぎながら人間が快適に眠れるようにしてくれるわけですが、それだけに汗を吸って、パッド自体は汚れて傷みます。いくら上からかけるシーツを交換しても、パッドが汚れていたのでは意味がありません。洗濯替えに2~3枚は用意して、1か月に1回は定期的にクリーニングしてきれいにしておきましょう。

マットレスの厚みにも注意

布団の下にマットレスを敷くのは、床からの位置が高くなるので、湿気やホコリ対策としてよいでしょう。ただし、敷き布団だけでは薄くて背中が痛いからといった理由で、厚いマットレスを選ぶのはおすすめできません。厚さのあるぶん、上に敷く布団しだいでは重さのために体が沈みこんで、腰痛や坐骨神経痛の原因になりやすいのです。
敷くなら5~6cmの薄くて硬いものがいいでしょう。さらに上に敷く布団は、ふつうのものより厚めのものを選び、マットレスの影響を受けないようにします。

ベッド選びの際のポイント

マットレスの硬さ

ベッドのマットレスが軟らかいと体が沈み、骨のためにはよくありません。また、腰が痛くなる場合も多いでしょう。だからといって硬ければいいかというと、それもそうではありません。硬すぎると、頭部、仙骨、背部、かかと部分にだけ体重がかかり、そこが血行障害を起こしてしまうのです。とくに病人の場合は、寝返りが打てなかったりすると床ずれの大きな原因にもなるので、マットの硬さ選びはとくに慎重に行いたいものです。

低すぎるベッドはNG

人が動いたりすることで昼間のあいだ空中を舞っていたチリやホコリは、夜になって動くものがなくなると床に沈んできます。布団に比べてベッドがいいというのは、この浮遊塵が避けられるからですが、ベッドが低ければマットレスと敷き布団を重ね敷きした時とほとんど差がなくなってしまいます。
床との差は最低でも40cmくらいは欲しいところです。理想の高さは、起きて腰かけたとき足の裏がきちんと床に着くくらいです。

ベッドでもダニには注意

畳やカーペットのホコリにくっついているダニが、敷いた布団に移ることにくらべたら、ベッドは清潔で安心と思っている人が多いのは一般的です。
たしかに、床からのダニの移動はほとんどありませんが、布団と同じようにべッドのマットレスがホコリや人間のアカをためてしまえば、それはやはりダニの温床になります。寝室の窓を開けて掃除をするとか、ベッドパットをこまめに洗濯するほか、たまにはマットレス自体に掃除機をかけるなどの手入れをしましょう。

ベッドサイズは重要

家具売り場にいくと、陳列されたベッドに目を奪われてしまって、ついデザインにばかりに目がいってしまいます。試すといっても、せいぜい腰かけてみてマットのスプリング具合を見るくらいでしょう。
しかし、それではいけません。マットの硬さも大切ですが、見逃してはならないのはサイズです。
寝返りを打つことを考えれば広いほうがいいに決まっています。ただ、置き場所との兼ね合いもあるから、シングルで肩幅の2.5~3倍、最低でも100cmの幅は欲しいところです。理想はもう少し大きめの120cmです。

実際に触って選ぶ

1日のほぼ三分の一を寝て過ごすのだから、ベッドの寝心地というのは人生を左右するといってもいいくらいです。必ず手で触れて、腰かけてみてマットレスの硬さを確かめ、できることなら、一度横になってみるのがおすすめです。寝てみないと、腰の部分だけが沈む、寝返りが打ちにくいといったことがわかりにくいためです。
そのほかにも、起きあがるときのスプリングの具合など、確かめなければならないことはたくさんあります。
通販でサイズやデザインだけを見て決めたのでは、こうしたことが何もチェックできません。通販で購入する場合には、まず実物を見て品番を確かめた上で購入しましょう。

ウォーターマットは?

ダブルコイルとか腰痛防止に沈まない硬さの特殊ウレタンなど、あれこれ工夫され、たくさんのベッドマットがあります。体のためを考えて、そんなマットを選ぶ人も増えています。
さらにいい睡眠を条件にするなら、気持ちよさも大切です。
そんな視点で選ぶと、ウォーターマットもおすすめです。中に入った水のおかげでマットが自然に体の形に沿い、重力も均等に分散するので、体への負担が少ないのです。なので、どんな姿勢でも眠りは深く、疲労回復にもよいです。

気持ちよく眠るための「お布団のお手入れ方法」

布団は陰干し?

布団を天日に干すと、生地が褪せてしまったり、傷んだりします。また、中綿として羊毛を使ったものでは、陰干しをすすめている商品もなくはありません。
羽毛布団も、羽が飛び出さないようパラフィン処理をするので、熱に弱く、天日干しはいけないというのが常識でした。ただ、最近では、布団の製造技術の全般が発達していて、おひさまに当てたくらいでどうなるものでもありません。それよりも、湿気やホコリを出すための布団の日光浴のほうがメリットがあります。思い切って天日で布団を干しましょう。

よりしっかり乾燥させるには

布団を干す最大の目的は、寝ているあいだにかいた汗を吸った布団を乾燥させることです。そのために、布団干しにはできるだけお天気のいい日を選ぶのは当然です。高温になるほどいいからです。そこで、布団を干すときに黒い布をかけてやれば、熟をよく吸収して一気に高温になります。布がなければ、黒いビニールのごみ袋でもいいでしょう。ただ、これだと湿気が抜けずにこもってしまうので、園芸用の穴開きシートならおすすめです。

畳も干せばなおよい!

湿気対策、ダニ退治とばかり、毎日布団を干しても、その布団を敷く畳にホコリや湿気がたまっていればせっかくの布団干しの効果も半減してしまいます。たまには畳も日光浴させて、カビや雑菌退治をするといいでしょう。昔ながらの大掃除の要領で畳をあげ、外気と太陽に当てるだけで、さわやかさが違ってきます。

外出の用事があるときには

絶好の「布団干し日和」でも、外出などで布団が干せない日もあるでしょう。しかし、それほど悩む必要はありません。日当たりのよい窓ぎわにイスを並べ、布団を広げてガラス窓越しの日光を当てればいいでしょう。室内ですから、帰宅が遅れて日が陰ったらとか、急な雨がきたら、という心配も大丈夫です。

布団を叩かない

布団を干した後、パンパンとたたいて埃を出す光景はよく見られます。たたくのはかまわないのですが、あまり強くたたくのは、布団生地や中の綿を傷めているだけです。ダニなどを追い出すつもりでも、実はその効果はほとんどありません。ダニ退治は布団にこまめに掃除機をかけるしかないのです。

花粉の時期は干さない

一時期ブームとなった布団乾燥機。やはり天日干しの実力には劣りますが、布団乾燥機も年々進化して注目を集めています。というのは、注目され始めたのは、花粉症に悩む人が急増しているためです。布団を外気に当てると、それだけで花粉が付着してしまいます。いくら一生懸命布団をたたいても取りきれるものではありませんから、その時期には外に干さないのが一番です。花粉症の人がいる家庭では、たとえ本人の使うものでなくても布団の天日干しはしないで、乾燥機を使うのがベストです。

布団乾燥機は表・裏、両面かける

布団乾燥機は、夜間にかいた汗を蒸発させるのに役立ちます。それでも、正しい使い方を知らなければ、その効果は半減してしまいます。
布団乾燥機は、たいてい布団は敷いたまま、掛け布団と敷き布団のあいだに挟んで熱風を送って乾かす方法が一般的です。ところが敷き布団が吸った湿気は、畳と接する裏側に、より多くたまっています。布団のあいだに熱風を送るかたちでは、裏側まで完全に乾燥させるのに結構な時間がかかってしまいます。
裏返して乾燥機に当てるようにすれば、湿気が飛ぶのが早くなりますから電気代の節約にもなります。

せんべい布団を蘇らせるには?

せんべい布団になってしまって、「これは捨てるしかない」と思えるものでも、これを試してからでも遅くないという解決策をご紹介します。ふっくらさせる方法でよみがえれば、また使えるようになるかもしれません。
布団は、側をはいで綿だけを外に干します。そのまま放置して昼間の日光、夜は、夜露に当て、これを5日間ほど続けます。水分を吸っては蒸発させることをくり返しているうちに綿がふっくらしてくるはずです。そうしたらまた側布でくるんで使えばいいでしょう。新品とまではいかなくても寝心地がよくなるでしょう。

布団の扱いについて(しまい方・使い方)

布団は自分専用のものを使う

睡眠には個人差があります。体格が一人一人異なれば、年齢、健康状態も異なり、体質も発汗量も個人個人異なります。そんな個人差に合わせて、布団の厚さや硬さを選ばなければならないのですから、たとえ家族であっても、布団を使い回したら安眠は得られません。個人に合わせてそれぞれの「マイ布団」を用意するのが安眠のためには必要です。

起床後にすぐに布団をあげない

起きたままいつまでも布団をたたまないのはだらしない、というのが子供のころのしつけだった人がほとんどです。しかし、毎日のように布団干しをしていた主婦が、仕事で外へ出ることの多くなった現代では、それは当てはまらなくなりました。
睡眠中にかいた汗を吸って、布団はしっとりしています。それをそのまま押し入れに入れてしまうと湿気が発散できず、こもることになります。カビの原因にもなります。せめて外出までの1時間でも、30分でも空気に触れて湿気を蒸発させてやるといいでしょう。
起床したら布団はそのままに、出かける直前にたたんでしまうようにすれば、いくらかでも湿気は抜けます。気持ち悪いようだったら就寝前に「布団乾燥機」を使うといいでしょう。

押し入れには掛け布団からしまってはダメ!

起床後、すぐにたたんだ布団を押し入れにしまうと、寝汗の湿気をふくんだまま収納することになる。だらしないようでも、起きてからしばらくは布団をそのままにして…というのは前に述べたとおりです。ただし、そのとき、床にのべてある順に、掛け布団、敷き布団と収納するのでは、仏つくって魂入れずになってしまいます。
もともと掛け布団の命は、ふっくら空気おおをふくんで軽く体を覆うところです。だからこそ、保温力も高まるのです。敷いてある順にしまうと敷き布団が上にのることになって、掛け布団はその重みでつぶれてしまいますから、押し入れにしまうときは、掛け布団をいちばん上にしまうようにします。

布団圧縮袋について

客用の予備布団や、冬用の厚いものの保管に、布団圧縮袋は大人気です。たしかに便利ですが、安易にどんな布団にでも使っていいものではありません。ビニール袋の中の空気を抜けば、そのぶん圧力がかかっているわけで、その力は想像を超える力で500kgにもなるのです。これをいくつか重ねた状態で何か月も置けば、天日に干したからといって、すぐ元にはもどりません。さらにポリエステル綿や羊毛は、一度つぶれてしまうと、日に当てても元にはもどらない性質があります。使う布団、使う期間には気くぼりが必要です。

安眠のための正しい布団選び

重い掛け布団はダメ!

軽い布団だとふわふわして、寝返りのたびにどこかへいってしまうし、あまりに軽いと寝ているような気がしない…というなかなか難しい布団選びです。しかしこれは、あくまで錯覚や思いこみ、習慣からくるものでしかありません。逆に重い布団は体を圧迫し、覚醒刺激になってしまいます。重い布団で「安眠している」と実感しているような人は、それだけ眠りが浅いのです。深く、ゆっくり眠れる方法をしっかり考えなくてはなりません。

赤ちゃんはせんべい布団が最適

ふかふかの布団で眠らせてやりたい、という親心は、赤ちゃんにとって逆効果です。幼いうちは背骨がやわらかく、敷き布団がふかふかだと背骨が曲がりやすく、まっすぐな姿勢が保てません。赤ちゃんの頃には、硬いせんべい布団のほうがよいです。

ポリエステルよりも羽毛布団

軽い掛け布団を使うのは安眠の条件のひとつ。重くずっしりした木綿わたにかわって人気になったのが、ポリエステル綿の布団です。軽いうえに安いので人気を集めましたが、吸湿性を考えるとデメリットのほうが大きくなります。やはり自然素材に勝るものはありません。
そこで、おすすめなのは羽毛素材。ダウンばかり使ったものだと高価ですが、スモールフェザーとの混合なら価格も手ごろになってきています。

防ダニ布団には要注意

一般に防ダニ効果をうたった布団では、ダニ除けのためにどんな化学物質が使われているかわからないところが心配です。たいていはメーカーごとに、ダニ忌避剤を工夫し、それを布団の中綿に染みこませてある仕組みですが、その薬品が、逆にアレルギーの原因になることもあります。ダニアレルギー防止のために買った布団で薬品アレルギーを起こすこともあるのなら、天日干し、掃除機かけでのダニ退治を心がけたほうがいいでしょう。

季節ごとに寝具を変更する

布団を天日干ししてホコリを取り除き、シーツもカバーも洗濯をこまめにして清潔に保っても、それで安眠が得られる… といかないところが、布団の難しいところです。専門家たちのあいだで「寝床内気象」と呼ばれる、布団の中の温度が問題だと指摘されています。ふつうは、寝るまでは室内と同じ温度の寝床も、人が入ると体温によって内部温度が上昇し、20分程度で体温より低い32~34度に落ち着きます。湿度も同じ経過で、最終的には、45~55%くらいになるのが理想的です。人間の体から発散される熱量と布団から放出される熱量のバランスが保たれていれば、この状態で朝までグッスリ眠れます。ところが、このバランスがくずれたとき、たとえば冬の寒さで体を丸めてしまうようなことになり、結果的に睡眠で疲れてしまうのです。
季節に合わせた寝具のチョイスが大切な理由はここにあります。

安眠の為には「布団」か「ベッド」か?

布団のメリット・デメリット

日本の住まいのよさは、昔からその融通性にあるとされてきました。畳の部屋がひと間あれば心理的にも「ホッ」として、そこが居間として家族の団らんの場になったり、食堂になったりもします。また、ちゃぶ台をたたんで押し入れから布団を出せば寝室に早変わりするのも和室のよい点です。
狭い国土の日本の住宅事情では、布団は便利です。ただし、それだけの理由で寝具は布団と決めるのはちょっと違います。
マンションなどの機密性の高い部屋では、布団で寝ると、床近くに舞い降りたホコリをたっぶり吸うことになり、けっして健康的とはいえません。部屋が狭ければ、なおのことです。また、一晩かいた汗をたっぶり吸った布団を干す手間は、スプリングのおかげで空気還流があって自然に湿気を発散できるベッドに比べ、かなり面倒です。
間取りの余裕、健康面、手間などを考えあわせて、布団かベッドかを選択するようにしたいところです。

すぐにベッドに変更するのはよくない?

保温性、湿気対策の面からいえば、布団を敷くよりベッドのほうが優れているのは事実ですが。それならば…といきなりベッドに変えたからといって、不眠ぎみの人が熟睡できるようになるかというと、そうではありません。
横になったとき、見える光景が急に変わったり、周囲にべッドを支えるものが見えないと不安を感じるなど、寝つきを悪くする原因になることもあります。
睡眠の環境を整えるといっても、前提として個人の好みがあることを忘れてはいけません。

部屋のスペースも考慮する

畳の部屋に布団を敷いて寝るのは、その部屋が日常は、ほかのことに使えるという利点があります。しかし、冬は温まった空気が上にたまり下は寒いこと、床から伝わる湿気や冷気のことを思えば、ベッドのほうが快適な睡眠を得やすいことなります。
そこで、ベッドを置いて夫婦の寝室にしたい!と考えた場合、ベッドを入れたらそれだけで部屋がいっぱいというケースも困りものです。ゆとりやくつろぎの雰囲気が必要な寝室は、ベッドもふくめて家具を置くスペースが床面積の半分を超えないのが理想です。
自宅の住環境を考慮して、それが望めないくらいなら、眠りに障害をかかえる人は布団で寝るほうが安眠のためにはベターでしょう。

枕を上手に活用

枕には汗を吸収させるためのタオルをまく

人が就寝中にかく汗は、想像以上に頭部に集中します。また、意外に発汗していることを知らない人も多いのです。それだけ、枕は布団以上に汗を吸っているということです。そこで、タオルを一枚巻いてから枕カバーをかけるようにしておけば、これが汗を吸い取り、枕への吸収をかなり防ぐことができます。タオルなら、枕カバーといっしょに毎日でも洗うことができるので、頻繁に洗うのはむずかしい枕も、いつも清潔に気持ちよく使うことができます。

ハーブも役立つ

ハーブの安眠効果は広く知られているところです。いつも使っている枕にも、ハーブでひと工夫してみませんか?
ラベンダーのドライハープを枕に使えば、安眠の助けになります。といっても、ハーブばかりでつくれば高くついてしまうので、ほんのひとにぎり、小袋などにハーブを入れて枕の中にしのばせておくだけでも効果はあります。赤ちゃんの夜泣きにも効果があるとされています。

心地よい香りのコロンを活用

おだやかな眠りを誘う香りとしては、ラベンダーやマジョラムなどが、だれにでも効果があるとされています。しかし、何もハープばかりがアロマテラピーではありません。たとえば、彼氏や彼女がいつもつけているコロンの香りをかぐと、なんとなく心が落ち着くという場合もあるでしょう。そういうコロンを枕などにつけてみるのもいいです。

枕は必須

女性の年齢は首に出ます。そこで、首にシワが寄らないようにするには枕なしで寝たほうがいい、などという説が、もっともらしくいわれたりします。たしかに、首が伸びるからシワのためにはいいような気がしますが、実は美容上からいえば逆効果のほうが高く、枕を使わないのはおすすめできません。枕なしでは頚椎が伸びてしまい、その負担は眠りを浅くするうえ、翌朝には顔がむくみやすくなるのです。熟睡は、内面からの美容のために欠かせないものです。女性におすすめの女性のための健康枕はこちら

快眠・安眠のための枕(一覧)

枕も工夫次第

自分に合う枕がない場合

どうしても高さの合う枕がない、とがっかりする必要はありません。バスタオルが1枚あれば、悩みは解消します。大きめのものを四つ折りにすれば、それを枕代わりにすることができます。高さが不足ならもう1つ折るなど、調節は自由だし、毎日でも洗えて清潔さも維持できます。大きめのバスタオルも肌触りのいいものを選ぶとより効果的です。

抱き枕で安眠

母親の胎内にいたとき、人は小さく丸まっています。大人になっても、心に不安やストレスを抱えていると、気がつかないうちに体を丸めて眠っていることがあるのです。これは、いくらかでも、だれかに守られていたいという無意識の行動なのかもしれません。
そんなとき、抱き枕があると入眠しやすくなり、安眠につがなります。気がつくと掛け布団を丸めて抱くような格好をしていることがある人は、バカにしないで大きなぬいぐるみでも何でも、一つベッドに入れてみるといいです。
おすすめの安眠・快眠抱き枕はこちら

腰にあてる枕

枕は、頭に当てて寝るばかりではありません。睡眠前のリラックスに役立つ小豆枕があります。15~20×10センチの袋を縫って、その中に小豆を詰めて口をしばります。
この枕を布団に入ってから腰に当ててマッサージするように動かします。ほかに肩や首など、凝っている、疲れていると思う部分に2~3分ずつあてがうだけで、体がほぐれてきて眠りにつきやすくなります。
OA機器の発達により、パソコンやスマホ、携帯などを使う人が多く、肩や背中の凝りなどが原因でなかなか入眠できない人が増えています。
就寝前に少しでも「気持ちいい」程度のマッサージを行うだけでも効果があります。