就寝前のTVや音楽の注意点

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テレビを付けっぱなしにするの入眠効果あり!

どこか遠くで音を聞きながら、たいして見たくもないテレビ番組をつけたままベッドでうとうとしているうちに寝入る人も多いでしょう。電気代の無駄づかいのように感じて気になっている人もいると思いますが、実はこんな睡眠がじっは熟睡へつながります。真剣に見たいようなおもしろい番組では耳障りではありません。ただし、けっして耳障りでもない音楽や興味をひかれない他愛もないトークが、ちょうどいい子守歌、寝物語のかわりとなるのです。たとえ知らぬ間に放送が終了していたとしてもです。テレビ放送の終了後や空きチャンネルのいわゆる「砂嵐」は、換気ファンやクーラーの室外機などと並ぷホワイトノイズとして、睡眠導入効果があるとされています。テレビをつけっばなしで寝てしまってだらしない、といわれるのも覚悟のうえなら、なかなか寝つけない人は試してみる価値が大いにあるでしょう。

就寝前にテレビに熱中したり集中してはダメ

部屋を真っ暗にして寝るのは、入眠にはくらやみいいような気がします。しかし、じつは暗闇では瞳孔が開き、その結果として活動的な交感神経が働き始め、寝つきにくくなってしまうというのが科学的な分析結果です。小さな豆電球程度の明るさがあったほうが、入眠効果は高くなります。不眠で悩む人が部屋の照明器具を変更しただけで穏やかに眠れるようになるのは、こうしたことの原因によるものです。
同様に、テレビの明るい画面を見るのは、瞳孔が小さくなって眠りのための副交感神経が優位になるので、安らかな眠りにつくことができるのです。ただし、テレビの内容がおもしろすぎると、かえって興奮で寝付けなくなります。感動したり、興奮すると交感神経が優位になってしまい入眠のための副交感神経とは逆になってしまいます。退屈なビデオ作品や、妙に小難しい芸術作品のようなものを見ていると、退屈さから眠気を催すきっかけになります。

就寝前は「恐怖」を感じるものは見ない

レム睡眠のとき、体は眠っていても脳は活動していて、何かしら考えている状態です。、これが夢です。いやな夢を見たとか、怖い夢ばかり見るというのは、睡眠前に読んだ本や見たドラマなどに影響され、レム睡眠中に脳がそれを継続して考えたりするためです。リラックスしたおだやかな眠りを得たいなら、就寝前の読書やビデオ観賞は、あまり刺激の強くないものにします。

TVを付けっぱなしにしても眠くならないのだけれどどうしたらいい?

睡眠に必要なのはリラックスで、たかぶった神経や興奮状態のままでは、体がどんなに疲れていても寝つきはよくありません。リラックスに必要な環境はまず静寂で、テレビでは、リラックスできなくて寝つけそうにないと思うのなら、就寝前の30分間テレビを消すようにします。かわりに、ゆったりした静かな音楽くらいはかけてもいいでしょう。
最近は、入眠のための音楽として「自然音」などの穏やかなものがあります。おすすめです。音楽をかけたらイスに腰かけて深い腹式呼吸を5~6分つづけてからベッドに入れば、おだやかな心と力の抜けた体で安眠に誘いこまれるでしょう。

寝付きやすくする音楽の聴き方

神経がとがっていて寝つけないとき、リラックス効果の高い音楽を聴くのは、神経をしずめる効果があります。覚醒神経のベータ波を抑え、アルファ波を呼び覚ませばいいのですが、最初からゆるやかなメロディーやおだやかなリズムの曲を聴いても効果はあまり得られません。最初にテンポの速い、リズムのはっきりした曲を10~15分くらいかけ、それに合わせて手足や首など部分的に体を軽く動かし、緊張をほぐします。そのあとで目を閉じてゆるやかな曲をかけ、じつくり耳を傾けると、やがて睡魔が訪れる。そ快眠音楽を揃えておくといいでしょう。

ヘッドホンは使わない

ただし、ベッドに入って音楽を聴くときは、ヘッドホンを使ってはいけません。ふだんの使用でさえ、音量によっては難聴の原因になるといわれ、ましてこれから脳を休めようというとき、耳からのダイレクトな音は刺激にはなってもリラックス効果は薄れます。ボリュームを小さく、スピーカーから空気を伝わってくる音楽こそ、安眠への道につながるのです。タイマーがセットできるプレーヤーを購入するといいでしょう。

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